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ちょっと物知り博士のちょこっと講座

第2回 インターネットの常識を考える
1.プロバイダとは
Provide;用意する、提供する、Provider;用意する人、提供する人(組織)、→ ネットワークとネットワークの接続を仲立ちする組織あるいはコンピュータプロバイダが全世界的に相互接続されたものがインターネットといいます。
一般的には、常時接続の回線を持ち、その回線にルータを介して、DNSサーバー、MAILサーバー、WEBサーバーを設備した状態の人(組織)をプロバイダと呼びます。
2.ホームページとは
自分が外に向かって発信したい情報は、それをまとめて、契約した(無料で場所を提供するプロバイダもある)プロバイダにおきます。
他の人があなたの情報をアクセスしたとき、最初に表示されるページをホームページと呼びます。 自分が外に向かって発信したい一連の情報を記録してプロバイダに置いたものをまとめてホームページと呼んでも差し支えないと思います
3.URLとは
Uniform Resource Locator;一定の様式で書かれた情報を置いてある場所インターネット上での情報の存在する場所、それにアクセスするための情報を表すものです。インターネット上での“住所”といえ、一般的に“ホームページのアドレス”という意味で使われています。情報の種類やサーバー名、ポート番号、フォルダ名、ファイル名などで構成されています。
4.WEBとは
WEB;もともとはくもの巣を意味します。 WWW(=World Wide Web) そのものずばり、世界中に張り巡らされたくもの巣(物理的な電話回線が張り巡らされている状態)もうひとつは、軒下にひっそりとくもの巣を張り、獲物がかかるのをじっと待つのをホームページを自分のサイトに置いて、アクセスを待っている状態と同義ととらえたのでしょうか。
5.サイトとは
Site:物理的に確保した場所;プロバイダと契約して確保してもらったディスク領域、そこへ開設したホームページのことを指す。「ようこそ私のホームページへ」、「ようこそわが社のサイトへ」などと使っても間違いではありません
6.ドメインとは
Domain;領地、領国という意味が語源です。インターネットに参加するプロバイダにつけられる名称のことです。 最近は、プロバイダがWEB領域、MAIL領域をレンタルして、独自ドメインを持てるサービスを行なっているのがあります。 →OCN、ODN
7.IP アドレス
インターネットは米国の国防省が起源です。現在は、民用、商用に使われるのが主力になって、IPアドレスを管理する団体が、全世界のコンピュータ (インターネットに接続されていないコンピュータは除く)に、一意のアドレスを割り当てています。 IP(インターネットプロトコル)アドレスは、4バイトで構成されており、4、294、967、296 通りのアドレスがつけられるようになっています。 当初はこれでよかったのですが、昨今のインターネット人口の爆発により、少々枯渇気味です。 ちなみに、インターネットに接続されているコンピュータがすべてこのグローバルなIPアドレスを持っているわけではなく、一般的には、ルータ(ゲートウエイ)、WEBサーバー、MAILサーバー、DNSサーバーだけに振られ、内側のネットワークに接続されるコンピュータには、PRIVATE IPアドレスが振られます。グローバルIPアドレスは自分勝手に振ることは出来ません。世界的な機関で管理され日本ではJPNICに申請してグローバルIPアドレスを貰います。
8.DNS とは
Domain Name System (ドメイン名検索システム)
IP アドレスは、 120・2・144・2のように意味不明の4バイトの情報です。 インターネットに接続されるコンピュータはすべてこのIPアドレスが振られており 「どこそこのホームページを探す」といったときには、このIPアドレスがプロバイダ間で渡されて、目的のサイトに到達するのですが、IPアドレスは人間様にはちょっとなじめません。 そこで IPアドレスに、人間にわかる名称を割り当てました。たとえば ISI-WEBNET.CO.JP とすれば システム総研のドメインだなとわかります。が、逆にこれはコンピュータには判断できません。そこで考え出されたのが、IPアドレスと、ドメイン名の対比表です。対比表とは言いながら、全世界では、1億5000千万ぐらいありますので、1台のサーバーではとてもまかないきれませんので、そのテーブルを夫々のプロバイダが分散して保持し、検索を分担しています。 ちょっと余談ですが、DNSサーバーに登録されるのは、IPアドレスのところで触れた、グローバルIPアドレスのみです
自分のコンピュータをDNSサーバーに仕立てることは割合簡単に出来ますが、先に述べた、PRIVATE IPアドレスをDNSサーバーに登録してはなりません。PRIVATE IPアドレスはJPNICに届けていないIPアドレスなので、他のネットワークでも同じIPアドレスを振っているかもしれませんのでダブってしまう危険性が発生するからです。
9.Eメール
もともとインターネットの起こりは、テキストを通信する必要から起こったもので、自分の通信文を、指定したアドレスに配信するというのが本来のインターネットの機能です。 Eメールは、直接自分のコンピュータに届くのではなく、自分が契約したプロバイダのMAILサーバーに置かれます。ちょうど郵便の私書箱に相当します。 私書箱の番号が、メールアドレスと呼ばれています。 Eメールは1対1、1対nの通信手段としては非常に効果的なものですが、広く一般の人に自分の情報を開示したいときには、ホームページ機能を使わなければ出来ません。ホームページは、本来はドメインを持たなければ開けません。ただ現在は、プロバイダが、自分のドメインの一部をレンタル(有料、無料)するサービスを行なっていますので、手軽にMY ホームページを開くことが出来ます。
10.Html、http とは
WEBを検索する、ブラウザ(インターネットEXPLORA、NETSCAPE)でホームページを検索するときに、http://www.ibm.com/product/detail.html とURL を入力しますが、 ここの http、html は何を指しているのでしょうか。
html; Hyper Text Makeup Language ; 直訳すれば テキストを超えたテキストを作り出す言語; 一般的にはホームページを作成するときに使用する言語です。 この言語には、テキストのみならず、図、写真、ロゴ、等をブラウザに表示する機能を持っています。 インターネットの初期には、ホームページに記述するのは、テキストに限られていましたが、この言語が開発され、図、写真等が挿入できるようになって インターネットは爆発的に普及をはじめました
http; Hyper Text Transfer Protocol: htmlで書かれたPAGEを ブラウザとやり取りする手順
http://www.ibm.com/product/detail.html とブラウザから入力すると、自分のコンピュータと契約しているプロバイダのサーバーに対して次のような指示をブラウザが発行します。
@http: http 手順で探してください
A//WWW.ibm.com ibm.com というドメインをもったWEBサーバーを探してください
B/product/detail.html product というフォルダの detairl.html というファイルを探してください
余談ですが http://www.isi-webnet.co.jp/ と入力すると.html というファイル指示子 を指定していないのに、システム総研のホームページを探してディスプレイに表示しますよね。 www.isi-webnet.co.jp は isi-webnet.co.jp というドメインの名称であってwww はそのドメインにある WEBサーバーですよという情報だけで、探すべきホームページのファイル名は指定されていません。
種明かしをしますと、通常プロバイダのWEBサーバーの機能に、ホームページのファイル名が指示されていない場合は /index.html と定義されたファイルを探すという約束事を指定してあるからです。だから、あなたがホームページを作って、プロバイダのサーバの指定されたフォルダにアップロードするときに、先頭のホームページを index.html と指定しておけば、URLを入力するときに、ホームページのファイル名を省略することが出来るのです。
11.ブラウザ
Browse;本をあっちこっちと拾い読みする。閲覧する。;Bowser;WEBサーバーを検索するソフト
よく知られているソフトに micrsoft社のInternet Explora、 NETSCAPE社の NETSCAPEがあります。両方とも、メールプログラムが添付されています。
Internet ExploraとNETSCAPEには機能的にかなり違いがあって、ホームページを作成するときに使用した機能によっては、Internet Exploraでは表示できるが、NETSCAPEでは表示できないという現象が起こります。その逆もあります。また、夫々のプログラムのバージョン(プログラムが改造された時期、段階のこと)によっては、使える機能に違いがあるということも覚えておいて損はありません。
だから、商業ベースでホームページを作成するときは、作成する段階から、Internet ExploraとNETSCAPEの双方のブラウザを意識して作成する必要があります。 PRIVATEなもの、自分のサイトを他の人がブラウズしてもその人にあまり迷惑のかからない物であれば、「ごめんなさい」で済んじゃうでしょうが、それでも、ブラウザの種類による違いを念頭において置くことは意味があります。
ちょうど時間となりました。又の講演をお楽しみに(もーえー???)。 それでもしつこくやりまっせ!!!