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ちょっと物知り博士のちょこっと講座

第4回 52歳の手習い「恥をさらす」について考える
我輩のLINUXとの格闘はホームページつくりから始まった。
我輩の学校の先輩が個人のホームページを開設していて、その中の掲示板に多くの人が書き込みをしているのを見て「いいなー」と思ったのがきっかけで自分のホームページを作ろうと思い立った。
・・・が、どうやって作るのか、どうすればみんなに見てもらえるように公開出来るのか・・・30年もコンピュータの世界に居りプロを自認している手前人に教わる、聞き回るのは少々抵抗があった。
先輩に出来るのに自分に出来ないことはあるもんか。根っから負けん気だけは強いんです。
ホームページなるものは、会社のを部下に命じて作らせていたので、どんなものか何のためのものか位は認識があった。・・・当然です(プロなんですから)
・・・会社の若いもんにも聞くわけにはいかんし(難しい顔をして指導している立場なんだから無理もないわな)

こっそりと本屋へ行った。・・・インターネット関係の本って仰山あるなー・・・・・4段ぐらいの棚が5mくらいの巾で、あれやこれやびっしり並んでいる。どれを読めばえーんかいな。

前からHPを作るにはJAVAなんていう言語を使うのかと思っていたので(あながち間違いではなっかたんですが、HPを作るということからすれば認識違いもはなはだしい) JAVAの言語の本の中から一番高そうなのを買って帰って見てびっくり!!!
ちょっとちがうな・・・JAVAスクリプト?なんのこっちゃ?????

根っからのコンピュータ屋ですから、「ホームページを作る」というのは、プログラムを書くものだという発想から抜けないのです。・・・後からわかったことですがホームページもプログラム(の一種)には違いがないのです。

コンピュータプログラマの基本・・・人の真似をすること−−−そうじゃ初心に帰らなくっちゃ!
またまた本屋へ行ってホームページのサンプルの載っている本を探す。あった>>「ホームページが簡単につくれる」・・・プロは難しく考えるから、「ちっと頼りないなー」とぶつぶつ言いながら立ち読みでぺらぺらめくって見る。あんまり簡単そうに書いてあるので「ほんまにえんかいな」
あれこれ別のを手にとって拾い読みして見る。似たり寄ったりでどれも頼りない。
大体、本自体が薄っぺらい。「・・・・・むー」「まーえーか」

会社でやってたら若いもんに白い目で見られそうなので、こっそり家で本を広げる。
本来気が短いので(でしょうね)とりあえず中の文章なんかあまり読まず、付録のCDROMをいきなりコンピュータへインストールする。「IBMホームページビルダー」と画面に出る。
速攻でSAMPLEを作って見る(実際は付属のサンプルをエディタへ引っ張り出しただけ)「・・・・・・??」 「なーんじゃ、たいしたこたーねーや」

買ってきた本なんかころくに読まず、一足飛びに、自分のロゴやら、写真やら、付属の図形エディタの素材から、いろんなボタンやら作ってほぼ1時間ほどでどうやらHPらしいものができた。
「やっぱり30年のコンピュータキャリアは伊達じゃーねー」と一人悦にいったのもつかの間 「・・・・・・ん???どうやって公開するんかいな??」

やっぱり買ってきた本にたよらにゃいけんと、ペラペラ頁をめくってみると・・「あった!」 「プロバイダのサーバーへ自分のHPを<UPLOAD>する」???何のこっちゃ

30年もコンピュータの仕事に携わってきたので、ホームページなんかでも大体どんなもんかということは理解しているつもりだった。でも頭の中で概要を理解しているのと実際にやるのとは違う。
何かする度に引っかかるもんだ。

「そうかプロバイダと契約しないと駄目なんだ・・・」早速インターネットブラウザを立ち上げて、インターネット接続契約をしている[OCN]のサイトを呼び出す。「あった!」 「OCN]の「PAGE ONサ−ビス」というのがそれらしい。

申し込みを行ったらすぐに自分の作ったホームページを置ける訳ではない。プロバイダで準備する間2,3日待たなければならない。早く公開したい気持ちを鎮めながら待つこと3日、[OCN]からドメイン名、ユーザー名、パスワードを書いた文書が送られてきた。

「さあ、UPLOAD しよう」 本に「プロバイダのサーバーへ自分のHPを<UPLOAD>する」方法が載っているので、IBM HOMEPAGE BUILDER を立ち上げて、サイト転送設定へ入力した。
本に載っているサンプルにしたがって入力して、「えい転送しちゃえ」「・・・・・??ん??」 またつまづく。つながりません。「なんで?」

おおよそ、マニュアル、指示書の類はほとんど読まずに、いきなり自分勝手に実行に移すもんだから、サーバー名、ユーザー名、パスワードはいいのだけれど、転送先ディレクトリがまったく違う。
「OCNからの案内書に書いてあるでしょーが・・ユーザーディレクトリは /public_html だって」
すんません。今度は繋がりました。

今回アップロードに使ったプログラムは、「IBMホームページビルダー」に付属の転送プログラムでした。 後で知ったのですが、転送プログラムは通常「FTP」と呼ばれるもので、IEブラウザで探せば、有料、無料のものが、各種手に入ります。ただ、ホームページをUPLOADするだけならば、添付の転送プログラムで充分でした。

早速、IEブラウザを開いて、自分のURL(ホームページアドレス)を入力・・・期待に胸を膨らませ・・・出ました・・・山さんHOME 本邦初公開なり。うれしくなって、何べんも出したり、閉じたり。 (電話代が掛かるのも忘れて)「ウーム、われながら良く出来た」

「待てよ、我輩が立派なホームページを作ったのをだーれもしらんな。知るわけないよな。」
「ホームページを作ったら検索エンジンというのがあるからそれに登録すれば、みんなが知ってくれる」と誰かに聞いたことがある。

IEブラウザを開いて、キーワードに「検索エンジン」と入力して検索すると、あるある。有料のから無料のまで、各種取り揃えて(といったって、全部が使えるわけもないが)表示してくれる。
その中で適当なのを(だいぶABOUTですが忘れちゃったので)選んで、登録する。これは割合簡単でした。

プロバイダが提供してくれている、ホームページ上での返信機能を使って、自分では「掲示板」のつもりで作ったのを先輩が「君のは掲示板とは言いません」とメールで指摘してくれました。
そうです、「掲示板」と「訪問帳」も区別も知らずに勝手に作って悦にいってました。

またまたIEブラウザを開いて、キーワードに「掲示板」と入力して検索すると、あるある。とりあえず 無料の掲示板サービスを利用することにして、ブラウザ上からチョッとした決め事を入力すれば即座に自分の「掲示板」が出来ました。「早速先輩にしらせよーっと」

ここではじめて知りました。「掲示板」とか「訪問帳」とかは「CGI」というプログラムで出来ているのです。そうでした、最初自分のホームページの「アクセスカウンタ」もCGIと言う名前がついていました。

我輩の悪い癖です。「CGI]という「プログラム」ってどうやって作るのかなー。
例によってまた本屋へ行って「CGI・・・CGI・・・」探すまでも無く「CGIの作り方」なる解説本は結構な種類がある。その中で一番目についたのが「Perlで作るCGI」 ゴロが良かったので買って帰って、これはチョッとじっくり読む。

「CGI(Common Gateway Interface)とは、ブラウザからデータ等を受け取ってWEBサーバーで動く プログラムである。」ちょっとコンピュータ屋のハートをくすぐる言葉ではにゃーか。
「CGIはVB、C、Perl等の言語を使って作成されるが、一般的にプロバイダのWEBサーバーはUNIX で構築されていることが多いので、現在はPerlを使って作成されるのが一般的である。まさにPerlは CGI のための言語と言ってもいい」 うーー、UNIXかーー!。WINDOWSではないのか。

仕事柄、ほとんど毎日マイクロソフトのWINDOWS98/NTを使っているので、インターネット関係はほとんど WINDOWSで動いているもんだと妙な錯覚があって、まさかここで「UNIX」が出てくるとはチョッと考えなかった。

「・・・・・・・????」少々考え込んでおります。「WEBサーバー」「UNIX」・・UNIXは高いぞな。 CGIを作るつもりで買ってきた本を開いたまま、CGIを作ることより 「UNIX」の方へ興味が行ってしまっている。「付属のCDーROMはLINUX へインストールすれば動作します・・・・・」

「Linux なら知ってるぞ。UNIXに良く似たOSだがな。去年本を買ってきてほったらかしてあるあれだ!」 昨年、会社の若い衆に富士通の古いコンピュータとLinux(RedHat)を与えて、「インストールしとけ」と やりっぱなしているのがあったのだ。会社の本棚を探したら、解説本とCDがそのままある。途中止めの コンピュータもそのままある。

LINUXとの格闘の始まりは、また講演いたします。 乞うご期待

そもそもLINUXは LISENCE FREE のOSなので、我輩がたどったLinuxとの格闘の足跡と、成果は、GNUの 精神に則って、皆さんにFREEで公開すべきでしょう。LINUXについてまったくの白紙の状態から、何とかWEBサーバーの構築が出来るとこまできた、その過程の、失敗、考え違い、成果を隠さず公開することは、いま悪戦苦闘しているあなた、これからLINUXにさわろうとしているあなたの参考になるだろうと思います。