1.ホームページがブラウザに表示される仕組み
ホームページがブラウザに表示される仕組みを図に表すと次のようになります。
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ちょっと物知り博士のちょこっと講座

第8回 my ホームページを作ってみよう
システム総研の社内で講習をした内容です。コンピュータに対する一定の知識がある人を対象としてあるので、言い回しがちょっと専門的に(そーでもないが)なっています。
@ 貴方の端末のインターネットブラウザから URL を入力します。 http://www.isi-webnet.co.jp/ のように入力
A ブラウザから入力されたURLは電話回線を通じて、契約プロバイダへ運ばれ、DNSサーバーに 名前の解決を依頼します。
B DNSサーバーは http://www.isi-webnet.co.jp/ 210.112.52.146 の形式のIPアドレスに変換して呼び出し元へ帰します
C 受け取ったIPアドレスを元に契約プロバイダを通じて目的とするサイトへ到達し、
D WEBサーバーはhttpd プログラムが指定されたファイルを検索して呼び元へ返します。
E ブラウザは受け取った htm 形式のテキストを解析して、ブラウザ画面へ表示します。
Aは簡略化して表しています。 実際は契約しているプロバイダのDNSサーバーだけで指示されたURLから IPアドレスを解決するのでなく、自分のゾーン以外のアドレス場合にはより上位のプロバイダのDNSサーバーに検索を委託します。
C も簡略化しています。 実際には自分の端末から目的とする WEBサーバーへ直接届くのではなく、プロバイダを渡歩いてやっと指定したアドレスに到達します。 これは郵便業務を思い浮かべればよくわかると思います。

手紙があて先に届くのは 次のようであることが想像されます。

彼女へ手紙を書く → ポストへ投函する→ 地方郵便局 → 県市単位の中央郵便局 → 県市の中央郵便局→地方郵便局→彼女の家

2.DNSサーバー、WEBサーバーについて

プロバイダが運営するサーバーには主だったものに DNSサーバー、メールサーバー、WWWサーバー、FTP サーバー、PPPサーバーなどがあります。

このうちDNSサーバーと他のサーバーには際立った違いがあります。
全て、クライアントの要求に対して、 何らかの処理を行なって結果をクライアントに返すという基本的なところは同じですが、DNSサーバーは要求 されたURLから、目的とするドメイン(IPアドレス)を探してクライアントに結果を渡すことを主業務としますが、この「探す」という仕事が単一のDNSサーバーのみで行なうのでなく、自分のゾーンにないドメインの場合、より上位のDNSサーバーへ検索を委託し、渡されたサーバーもまた自分の下位のDNSサーバーへ 委託しという風に、いわばよってたかって、名前解決をします。

このためにDNSサーバーは、1台だけで独立して存在するということは出来ません。言い換えれば、LINUXを知っているから、BINDを知っているからといって、自分勝手にDNSサーバーを立ち上げることは許されません。(インターネット上でなく閉じたローカルネットの場合にはかまいませんが)
必ず上位のプロバイダとの同意の元で、JPNICに申請した上でのみサーバー構築が出来ます。
またメールサーバーも通常の場合、DNSサーバーと同じ次元で構築されるので勝手には設置できません。

これに対して、WWWサーバー、FTPサーバー、PPPサーバーは与えられたIPアドレスに基づいて夫々のサーバーに蓄積されている、HTML、CGI、FPTの情報を返す業務しかしないので、他のネットワークに影響を及ぼすことはありません。
従って、グローバルIPアドレスさえあれば、ドメインがなくてもサーバーを立ち上げることは可能です。ただ、ドメインもなく、DNSサーバーへも登録していないので、http://www.isi-webnet.co.jp/ のような入力をしてもそのサーバーへ到達できないので、DNSサーバーのお世話にならないで済むIPアドレスを直接入力しなければなりません。ただし、これは一般的ではありません。

3.ホームページの作りかた。

もともと、インターネットでのデータの受渡は、テキストデータが基本でした。
その流れを汲むホームページも基本的にはテキストタイプで記述されます。言い換えれば、ホームページは、テキストエディタがあれば作ることが出来ます。
ただし、現在主流になっているインターネットブラウザ(Internet Explora 、Netscape)はhtml の形式で書かれたものを前提としているので、単なるテキストエディタ でホームページを作成する場合でも、html の規則に沿った記述をする必要があります。 またこれがうっとうしいものです。
いろんなプログラム言語になれている人は、このhtml の規則はなじめないで泣きそうになります。

意味がわかってくれば、非常に整然とした規則なのでわかりやすいものですが、初めての場合にはちょっとお勧めできません。
ホームページを作成するツールは、ソフトウエアのダウンロードサイトをブラウズしてみればわかるように、結構な種類のものがあります。

筆者はIBM homepage builder 2001 を最初から利用しました。このIBM homepage builder 2001 は、編集画面にテキストを入力したり、あらかじめ用意されているロゴ、ボタンを画面上に貼り付けるだけで、一応格好のついたものがつくれます。 また、ロゴ、ボタンもあらかじめ用意されたものを利用するだけでなく、自分で好きなように加工ことが出来ます。

そうです、VB、EXCEL、WORD なんかが使える人には、インストールして、ものの30分もさわれば、そこそこのページが出来上がります。WEBサーバーに送って、みんなに見せられるものが出来るかどうかは保証しません。
あくまでも作品には貴方のセンスが現れるので、ある人は出来栄えを誉めてくれるかもしれないし、ある人は「なんじゃい」といって素通りしてしまうかも知れません。

先ほどの IBM homepage builder には、自分の好きなロゴ、ボタンを作成する機能もついていますし、またディジタルカメラなどから取り込んだ写真を加工する機能もついています。
これらを何回も繰り返して使えば、短時間のうちに、ホームページ作成の「達人」になることが出来ます。 あくまで「達人」であって金の取れる「プロ」ではありませんので念のため。

筆者も、 IBM homepage builder の機能をフルに利用して、自分では凝りに凝ったホームページを作ったものでした。 自分ながら「天才」と悦にいっていましたが、インターネット上に曝してみて、とても良い評判とはいえませんでした。なーんでか??

反省1. フレームなんて喜んで使わない方がいい。 インターネットブラウザは、フルスクリーンで見る人は案外少なくて、フレームにしちゃうと、必要なところが隠れてしまう。

反省2. ボタン、ロゴは最小限にする。 いっぱい飾りのついたホームページは自分はうれしくても、見る方はブラウザにダウンロードする時間がかかって、電話代がかさみます。

反省3. 背景画像は極力小さくする。 ブラウザの機能のうちの、backgif を展開して背景画像を表示する機能を使うときは、元になる画像の大きさを極力小さくしないと、ダウンロードするとき電話代がかさむ。

反省4. 大きな写真を使わない。 知らないうちは、自分のホームページに大きな写真を貼り付けて悦にいりますが、何枚も写真を貼り付けると、全部をブラウザがダウンロードしようとするので、1ページ表示するのに2分も3分もかかってしまうことになります。
写真を公開しようとするときは、インデックスのみを初期画面で表示し、クリックしたときに目的の写真が出てくるといった工夫をするべきです。

反省5. 全体を硬い感じにしない。 これは性格によるものだから、しょうがないと思いますが、整然として非のうちどころのないホームページよりは、雑然としていても、いろんな面白い事柄が満たされているようなホームページの方が人気がいいように思います。
要するに、見てくれよりは、中身が濃い方がいいということですかね。